リスクマネジメントとは、生産管理・販売管理・資産管理などと同じ経営管理の一分野で、企業リスクを対象に、リスクの処理を最小のコストで計画化・組織化・指揮・統制するプロセスのことです。

<リスクマネジメントのプロセス>

リスクコントロール

リスクコントロールの方法としてまず「リスクの回避」があります。事故発生による損失を避ける単純で確実な方法はリスクを避けることです。例えば、自動車を使用しなければ加害者としての損失が発生することはありません。
しかし、回避のみの対策では企業活動の選択を狭めることになり、現実的ではありません。そこで事故の発生を事前に予防し、あるいは損失を最小限にとどめる「リスクの予防および軽減」策を検討することとなります。


事例:火災におけるリスクの予防および軽減策

  • 火災発生源となりうる物の管理
  • 防火壁、防火戸の設置
  • 自動火災報知器の設置
  • 消防ポンプ、消火栓、スプリンクラーの設置
  • 消火隊の編成

3つめとして「リスク分散と移転(非財務的)」策があります。例えば次のような例が挙げられます。

  • 1つの工場が壊滅的状況になった場合にも生産継続できるよう、工場を分散させる。
  • 地震に備えて、コンピュータ・センターを首都圏だけではなく、地震が少ない地域にも分散配置する。
  • 契約締結時、「免責条項」「責任移転条項」に留意し、契約相手方に法的・財務的リスクを移転する。

リスクファイナンシング

リスクコントロールで損失を皆無にすることはほとんど不可能です。完璧な対策のためには膨大なコストがかかりますし、どんなに予防しても一定の確率でリスクが現実のものになることは避けられません。さらに、いかに軽減措置をとっても、経済的損害が生じてしまうことがあります。

この場合、最終的には経済的な損害を被ることになります。工場が火災に遭えば建て直しや修理が必要ですし、企業が損害賠償責任を負えば、損害賠償金を支払わなければなりません。こうした場合に備える手法がリスクファイナンシングです。この方法のひとつに経済的損失の他者への移転があります。「保険」はその代表的なものです。

その他に企業内部に資金を準備しておき損失に対処する「保有」、企業内に災害準備金等を積み立て損失発生に備える「自家保険」、保険子会社を設立し親会社あるいは団体のリスクのみを引き受ける仕組みの「キャプティブ」保険会社方式などがあります。

リスク移転の方法として最も広く利用されているのは「保険」です。リスク処理手段として保険を選択する場合には、対象となるリスク、免責事項(損害が発生しても保険金が支払われない場合)、保険の対象をまずよく確認することです。真に必要な保険こそ、リスク処理手段として有効になり得るのです。

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