生命保険のしくみ

生命保険は、「主契約」と「特約」の組み合わせでつくられています。複雑に見えますが、それぞれの部分ごとにわけて見てみると、それほど難しいものではありません。

主契約 生命保険の基礎となる部分で、主契約だけで契約ができます。
特約 主契約だけではカバーできない保障を充実させたり、保険料払込の方法などの約束ごとを主契約に加えるものです。特約のみ単独では契約できません。主契約に複数の特約をつけることができます。

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生命保険の種類

1) 生命保険の基本型(基本の保険)
どのような場合に保険金が受け取れるのか、保障される期間はいつまでなのかなどによってさまざまな種類がありますが、大きく分けて3つの基本型に分類されます。

【死亡保険】 死亡や高度障害の場合にのみ保険金が支払われる保険で、「終身保険」「定期保険」があります。
【生存保険】 契約から満期までに生存している場合にのみ支払われる保険で、「年金保険」「貯蓄保険」などがこれにあたります。ただし実際には、死亡の場合にも給付金が支払われるプランがほとんどです。
【生死混合保険】 保険期間の途中で死亡したときや、満期まで生存したときに保険金が支払われます。「養老保険」がその代表的なものです。

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2) 特約の種類

      • 一定期間の死亡保障を厚くする特約

死亡保障を重点的に準備したい時期に保障を上乗せする「定期保険特約」、死亡保険金を年金で受け取れる「収入保障特約(生活保障特約)」、死亡したときには死亡保険金を、生存していれば一定期間ごとに生存給付金を受け取れる「生存給付金付定期保険特約」などがあります。

 

      • 不慮の事故による死亡・障害状態に備える特約

不慮の事故または法定・指定伝染病などで死亡・高度障害のときに死亡保険金が上乗せして支払われる「災害割増特約」や、失明など傷害状態の程度によって傷害給付金を受け取ることができる「傷害特約」などがあります。

 

      • 入院、手術、通院など病気やケガの治療全般に備える特約

病気で入院したときに給付金を受け取れる「疾病入院特約」、事故や災害によるケガで入院した場合に給付金を受け取れる「災害入院特約」があります。この他、長期間の入院や退院後の通院などに備える「長期入院特約」「通院特約」などもあります。

 

      • 特定の疾病や損傷の治療に備える特約

高血圧や糖尿病などで入院したときに支払われる「成人病入院特約」、女性特有の病気で入院した場合に支払われる「女性疾病入院特約」、ガンで入院した場合 に支払われる「がん入院特約」、不慮の事故による骨折、関節脱臼、腱の断裂の治療により給付金が受け取れる「特定損傷特約」などがあります。

 

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3) 保険商品の種類

死亡のときの保障に重点を置いた保険
定期保険 一定期間の死亡保障を目的とした掛け捨てタイプの保険です。比較的安価な保険料で大きな保障を確保できます。保険の期間が終わると保障がなくなります。

定期保険のさまざまなかたちとして、契約から一定期間経過ごとに保険金が減っていく「逓減定期保険」、保険金が増えていく「逓増定期保険」、保険金の受け取り方が初めから年金で受け取れる「収入保障保険」、生存を条件に一定期間ごとに生存給付金が受け取れる「生存給付金付定期保険」などもあります。

多くの保険会社では、保険期間が満了するときに同じ保障額で更新することができますが、保険料はその時の年齢で計算されますので、更新するごとに高くなっていきます。

終身保険 一生涯の死亡保障を目的とした保険です。保険料を終身で払い込むタイプと、一定期間で払い終えるタイプがあります。(保険料払込満了後も保障は続きます)

資産形成性が高く、同じ死亡保険金の場合、定期保険より保険料は高くなります。一定の時期になると死亡保障を続けるだけでなく、年金や介護保障に保障内容を移行できる商品もあります。

定期付
終身保険
終身保険に定期保険を特約として上乗せして、一定期間の死亡保障を大きくした保険です。定期保険の期間が満了したあとは終身保険部分の保障額が一生涯続きます。保険料を終身で払い込むタイプと一定期間で払い終えるタイプがあります。

 

入院や介護に備える保険
医療保険 病気やケガで入院したり、所定の手術を受けたときに給付金を受け取れます。医療保険の多くは一定の保険期間を定めた定期タイプですが、一生涯の保障がある終身タイプも増えています。終身医療保険の場合、保険料を終身で払い込むタイプと一定期間で払い終えるタイプがあります。

妻や子どもの保障も同時に確保する家族型を取扱っている保険会社もあります。

がん保険 がんにより入院したり、所定の手術を受けたときに、給付金を受け取れます。死亡したときは死亡保険金を受け取れますが、金額は比較的少額です。

がん診断給付金や、退院後療養給付金が支払われるものもあります。一定の保険期間を定めた定期タイプと、一生涯の保障がある終身タイプがあります。入院給 付金の支払日数に限度がないのが特徴ですが、ほとんどの場合契約日から一定の待ち期間(一般的に3か月)があり、その期間にがんと診断されても保障の対象 になりません。また、がんの種類によっては一部対象とならないケースもあります。妻や子どもの保障も同時に確保できる家族型を取扱っている保険会社もあります。

介護保険 寝たきりや痴呆によって介護が必要な状態になり、その状態が一定期間継続したときに一時金や年金を受け取ることができる保険です。公的介護保 険の要介護認定に連動して受け取れるタイプもあります。介護状態とならず死亡した場合は、死亡給付金が受け取れる場合もありますが、金額は少額です。介護年金の支払事由に該当せずに所定の時期に生存していた時には、健康祝金を受け取れる商品もあります。

 

老後や将来の支出に備える保険
養老保険 一定期間の死亡保障がある保険で、満期になると満期保険金を受け取れます。死亡保険金と満期保険金が同額です。同じ保障額だと保険料は定期保険や終身保険よりも高くなります。貯蓄性の高い商品ですが、満期を過ぎると死亡保障や付加された医療特約の保障もなくなってしまいますので注意が必要です。
個人年金
保険
払い込まれた保険料を年金の原資として積み立て、契約時に定めた一定の年齢から年金が受け取れる保険です。年金を受け取れる期間によって、確定年金や終身年金などいくつかの種類に分けられます。年金受け取り開始前に死亡したときは死亡給付金が受け取れますが、金額は少額(払込保険料相当額)です。
変額年金
保険
払い込まれた保険料を株式や債券を中心に運用し、その運用実績に応じて年金額などが変動する年金保険です。運用の成果が上がれば受け取れる年 金額などが大きくなりますが、逆に期待したほどの運用成果が上がらなければ受け取れる年金額なども小さくなります。将来の受取年金額や解約した時の払戻金に最低保証はありません。
こども保険 こどもの教育費・結婚資金などの資金準備を目的とした保険です。保険期間内に契約者が死亡したときには、それ以降の保険料の払い込みが免除され、契約は満期まで継続されます。進学時に入学祝金として一定の金額が受け取れるタイプが多いです。また万が一こどもが死亡した場合には保険金が受け取れます。

 

その他の保険
変額保険 保険料の一部(保険金などの支払いにあたる部分)を株式や債券を中心に運用し、その運用実績によって保険金や解約返戻金が増減する保険です。保険期間が一定期間の「有期型」と一生涯の保障がある「終身型」があります。
死亡したときは基本保険金+変動保険金が支払われます。基本保険金は運用実績にかかわらず最低保証されますので変動保険金が下回っても基本保険金額は受け取れます。有期型は満期時に満期保険金を受け取れますが、その金額は資産運用の実績により変動し、最低保証はありません。このため基本保険金額を下回る場合もあります。
解約時の解約返戻金には最低保証はありませんので、元本割れとなるリスクがあります。

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生命保険の基礎知識